パリ襲撃のとある一面

「まさか・・・」
の予感が的中してしまった。

テロの大規模襲撃を受けたパリで、下子カメの後輩たちが修学旅行中なのだ。

旅行は中断し早々に帰国することになったそう。
13日から18日の日程だったので、まさにフランス入りした直後。

考えるだけで、無念のあまりに涙が出る。



下子カメが高校入学した時、
入学式のあとで開かれた保護者会にて、先ずは進路の話、それから2年次のパリの修学旅行の話がなされた。
景気の良かった一昔前は、それこそ修学旅行=海外が当たり前で、中国やハワイに出かける高校生が多かったが、景気低迷が長く続く昨今、再び国内旅行が主流となった。
他の学部や学科が国内旅行になっても美術科だけはパリ行きを継続し、それは
「毎年、パリの街並みを歩き世界的名画を見た後では、制作意欲が増し、作品にも違いが見られるようになる」
との理由。そして、
「金銭的負担は大きいけれど、学生にとってはとても意義ある旅行となるので、どうかパリの修学旅行を了解してもらいたい」
と、それは熱心に説かれた。
この時に保護者が難色を示せば、この修学旅行は成立しない。
先生方も必死だった(そして、毎年必死なのだと言う)

このように、入学と同時にパリ修学旅行の一歩が始まる。
その後は、月々の旅行積み立て、2年生になってからの旅行説明会、パスポート取得、そうして最後にサーチャージ代を支払い、ユーロに換金、JALの直行便でパリに向かう。
4月に入学し、翌年の11月に出発するまで、まさに美術科の生徒はパリやパリに点在する美術館、そこの名画と共に制作活動をするのだ。

親だって必死だ。
美術と言う専門科に進ませた以上は、子供のために出来るだけのことをしてやりたい。
どの家も高い旅行代金を払って、スーツケースに高緯度のパリは寒いからとコートやらセーターをたくさん詰めて持たせ、気に入った画集やレプリカがあったら迷うことなく買うのに十分なユーロを持たせて送り出す。

そうしてパリに行けば、ルーブル、オルセー、オランジェリーなどの美術館を贅沢なくらいに時間を取って観て回り、ノートルダム寺院を美しいステンドグラス、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間などを見学、まさに花の都の美しいものばかりを観て回る。
感性豊かな高校2年生、しかも美術を志す者にとっては極上の旅であろうと思う。

そうして帰国した下子カメを見た限りでも、修学旅行前後では「目」が変わったと思うし、何よりも油彩画か彫刻のどちらに進もうかと迷っていた心を彫刻に向けたのが、ルーブル美術館のサモトラケのニケだった。


それくらい重要な修学旅行なのだ。
それくらい大切な修学旅行なのだ。

それなのに、何てこったい!!!


これまで、テロは対岸の火事とでも言うか、今ひとつ実感が伴わないものでしかなかった。
しかし、今回ばかりは違う。
いや、今回からは違う。

力による蹂躙が奪うものは人命だけじゃない。
そこに居る誰も彼もから何かを奪い去って行く、確実に。


とにかく今は、ルーブルのルの字もないまま帰国せざるをえない学生やそのご家族の気持ちを思うと無念でならない。
今だからこそ活きる修学旅行なのに。

本当に無念だ。
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