空海と高野山の至宝

お盆も無事に終わった先週の金曜日、仙台市博物館にて開催中の
「空海と高野山の至宝」
を観に出掛けた。


7時19分宇都宮発のやまびこ号に乗車して、到着したのが8時41分。
駅前から出ている〝るーぷる仙台〟に乗って約20分のところに仙台市博物館がある。


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↑JR仙台駅から出て仙台市内観光地を一周するバス〝るーぷる仙台〟。
何処で降りても260円、一日乗り放題券もあって、観光客には嬉しい。

ハングル表記に関しては・・・
ま、何も言うまいwww

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↑バス停から約5分あるいて仙台市博物館に到着。

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↑入り口前のこのモニュメントは伊達公でしょう。



〝空海と高野山の至宝〟は、高野山の仏教美術をギュッと固めたコンソメキューブのような催しだったと思う。

この中で自分が目指したのは〝聾瞽指帰(ろうこしいき)〟。
運慶作の八大童子像も来ていたが、まぁ、これは後に催される東博〝運慶展〟に譲るとして、この空海自筆の書を観るためだけに仙台まで足を運んだのだ。


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〝聾瞽指帰〟は、空海24歳の時の著作で、それは戯曲仕立てになっている。
放蕩な生活を送る蛭牙公子(しつがこうし)のことを、儒教を説く鼈毛先生(べつもうせんせい)、道教を説く虚亡隠士(こもういんじ)、仏教を説く24歳の仮名乞児(けみょうこつじ)の三人がそれぞれの立場から教え諭して行き、仮名乞児が説いた仏教の教えに他の二人が感服することで、仏教が一番優れていることを示している。

仮名乞児は空海その人。

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↑観よ、この〝慈〟!

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↑観よ、この〝夢〟!

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↑〝如宮〟は優美に。
〝聾瞽指帰一巻〟は力強く。


聾瞽指帰を観るのはこれで3度目になるが、3度目の今回も固まりまくったのだった。
最初に観て固まり。
最後まで観て、再び聾瞽指帰に戻ってまた固まって。
また最後から聾瞽指帰まで戻って固まって。

自分で書くつもりで一字一字を追って行くと、筆が跳ねて、トンと置かれて、少し右上がりにギュッと横に引かれ、また跳ねて・・・と筆の踊りが如実に伝わって来る。
この躍動感は、印刷では決して伝わらない。


素晴らしい。
ただただ素晴らしい。

来て良かった。
再び逢えて良かった。



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仙台市博物館は、仙台城三の丸跡地に建っている。
なので、↑このような石垣が残っていて中々によろし。

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↑日本フィギュアスケート発祥の五色沼。
連日の雨で満々と水をたたえており、ちょっと不気味だった。

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↑博物館正面を左手に折れると、茶室〝残月亭〟がある。

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↑素敵なお庭ですのぅ。
関守石はないのかしらん。

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↑葉っぱが赤くなっているのは紅葉の始まり?



ところで、八大童子像のうち運慶作の恵光童子と恵喜童子がお出ましになっていたが、これ等は来月26日から東博で開催の〝運慶展〟にも引き続きお出ましになる。

ってことは、仙台から上野に行き、梱包されたまま東博で眠って運慶展開幕を待つのだろうか。

先にも言ったけれど、どんなに印刷技術が発達しようと空海の筆の動きを伝えきれぬように、どんなに輸送技術が向上しようと動かせば必ずや仏像は傷む。
それでも、仏さまだから一旦は和歌山にお帰りになるのだろうか。

いや。
あたしゃ、上野滞留だと睨んでいるwww




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薬師堂めぐり

ゴールデンウィークに帰省していた下子カメを駅まで送った足で、気になっていた古賀志町に在る薬師堂にお参りして来た。

先ずは、何時ものランコース沿いにある新里町の薬師堂に行き、それから古賀志町の上古賀志薬師堂、そして同じく古賀志町の田中の薬師堂に。


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↑上古賀志薬師堂

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↑境内には石造物が沢山!

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↑光明真言塔と如意輪観音。

おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼだらまにはんどばじんばらはらはりたやうん


池田正夫先生「古賀志の里歳時記」によれば、薬師堂内の中央に朱塗りの厨子があり、その中にはご本尊である小さな薬師如来像が納められており、その左右を脇侍の日光・月光菩薩が固め、十二神将まで控えているのだそう。

凄いなぁ。

その他、古賀志にはここから宇都宮市内に向かって1キロほどのところに〝久保薬師堂〟があり、その堂内にも薬師如来三尊像と十二神将像が安置されている。

いやいや、凄い。


そして、上古賀志薬師堂から1キロも離れていないところに田中の薬師堂がある。


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↑田中の薬師堂

バランスを欠くほどに屋根が大きいのは、老朽化した茅葺きの上にトタン屋根をかぶせたのか。
この堂内にも薬師三尊像と十二神将像があったそうだが、残念なことにご本尊と両脇侍が盗難に遭ってしまったそう。

何てこったい!

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↑如意輪観音と馬頭観音。

上古賀志薬師堂同様に石造物が沢山あった。

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↑これ等は墓標。

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↑まるで飛鳥仏のような可愛らしさ。

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↑稲荷さまの祠が一基あった。


そして、今日めぐった三つの薬師堂に共通して、それは素敵なお祭りがある。
旧暦(5月3日)の灌仏会(花まつり)に花御堂が飾られ、誕生釈迦に甘茶が灌がれるのだ。

昨年、ラッキーなことに新里の薬師堂の灌仏会をお参りすることが出来た。
薬師堂の廻縁に花御堂が出され、屋根は季節の花々で埋め尽くされていた。
花御堂を飾る椿にさつきに菖蒲の花々は
「今、庭先から摘んで来ました」
感に満ちて、地元の人たちのささやかではあるが温かい信仰心を感じることが出来、何とも嬉しかった。

上古賀志薬師堂の灌仏会は、当番になったお宅が誕生釈迦仏を持ち回り保管して、灌仏会の前日に薬師堂にて花御堂を飾り、お供え物を用意して当日に備えるらしい。

この伝統行事が江戸時代からずーっと続いていると思うだけで、
カメ胸熱♡


今年の5月3日は親戚が来たりしてワラワラするうちに行きそびれてしまったが、来年の旧灌仏会には是非にもお参りに行きたい!


・・・ちなみに、ウチの花御堂は
造花
で飾り付けております。

って、ダメですね(沈)

浴びて参りました

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月曜日から2泊2日で、奈良博で開催中の
「快慶展」
に行って来た。

いやぁ、もう、めっちゃ良かったですやん!

美しさこの上ない
醍醐寺の弥勒菩薩像。
肖像彫刻の白眉
重源上人像。

そして、奈良博から出て東大寺南大門に行って
南大門金剛力士像
を拝観し、改めて快慶の力量を噛みしめられる喜び。


奈良・・・
と言えば、最近は走ってばかりだったけど、久々に
仏浴
して参りました。

唐招提寺
奈良博
興福寺
東大寺
の諸尊。


浴びた!
浴びた~!

秋冬のトレンド

来るよ!
来るよ!



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螺髪ニットキャップ♪

続 びわ湖・長浜のホトケたち

昨日、雨の中を行って参りました、東京藝大美術館。


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どちらかと言えばマニア嗜好の展覧会のせいか、それ程の人は居らずゆっくりと観覧(拝観?)出来たのはありがたかった。

50躰近くの御仏の多くが比叡山の天台信仰により刻まれた平安時代の作。
平安仏は、中央政権の下に刻まれた洗練されたお姿と言うのが定番だが、この里の御仏たちは田舎臭い。
恐らく最初は洗練されていたのだろうが、寺が廃れて残された御仏を地元の方々がお守りするうち、次第に泥臭さくなって行ったような気がする。
もちろん、田舎臭さも泥臭さも否定的に言っているのではなく、この御仏たちを唯一無二の存在にさせると言う意味で。


↓以下は、図録に寄せられた長浜市長のあいさつ文

「観音の里」として知られる長浜市は、北部地域を中心に、百を超える観音像が伝わり、村々のお堂には薬師如来像や阿弥陀如来像、そして大日如来像が村人の手によって守り継がれている「信仰の里」でもあります。
大きな寺社に守られることはなく、地域の生活に根づき、住民たちの日々の暮らしや、村の結びつきの中で、その風景の中に自然とたたずんでいらっしゃる「ホトケ」を、大切に守り継いできました。千年に及ぶかという、この地域の村人の信仰と暮らしが映し出されているのが、長浜のホトケたちなのです。
(以下略)


本当に、この文章通りの御仏と村の人たちの結びつき。

この展覧会は「御仏に逢う」と共に「観音の里の人たちの心に触れる」ことでもあり、随分と気持ちが入り込んだ。
そのせいか、こうしてブログに綴っていても、御仏の特徴やら印象をつらつらと書く気持ちにはなれず、御仏称賛を書く気持ちにもなれない。
「平安時代の御仏がこうして目の前におはすこと」と「戦国の世から御仏を守り続けて来た村の人々」はまったく同じ重さであるので、片方だけに焦点を当てることが出来ない。

それでも、少しだけ書くなら、井上靖「星と祭」に登場する御仏の中で、医王寺の十一面観音菩薩立像だけは拝観していなかったので、その御仏にお逢い出来たのが嬉しく、また展覧会でたまに「目と目が合ってしまった」御仏がおはすのだが、今回目が合ってしまったのが、この↓大日如来坐像だった。

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何か、めっちゃ惹かれた。

そして、みうらじゅん絶賛の御仏がこちら↓

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千手千足観音菩薩立像

如何にもみうらじゅん好みの御仏www
赤塚不二夫のマンガみたい。

他に例を見ない千本の足をも持つ観音さまは、台密の影響があったらしいが、ひょっとするとこの観音さまに
マラソン自己ベスト更新祈願
をするとご利益があるかもwww


現在の近江は全寺院数の77パーセントが真宗寺院の「真宗王国」とも言われ、それは室町中期に登場した本願寺の蓮如の布教があったことに起因する。

平安時代以降、天台傘下として己高山を中心に栄えた湖北の寺々は、室町時代には弱体化し、かわって一向宗・曹洞宗などが農民勢力の台頭に併せて勢力を伸ばし、戦国の動乱期にいたって、さらに大きく変容した。
村々にあった天台寺院の多くは無住・廃寺化し、そこに残されたホトケたちは、村の守り本尊として民衆に迎えられていった。地域住民とホトケとの関係は「ホトケをお守りしながら、ホトケに守られる」「守られながら、お守りする」、ホトケは地域に欠くことのできない存在なのである。
湖北地方では、大多数を占める真宗門徒が、天台時代のホトケたちを護持していることも、この地方の特色である。宗派・教義といった枠を超えて、聖なるモノ、神やホトケを無条件で大切にする心が、湖北の人々に今も受け継がれている。

高月観音の里歴史民俗資料館学芸員 佐々木悦也氏の巻末持論一部抜粋


ほんと、そう。
宗派や教義はあまり関係のない
村の仏さま
なんだよね。

穏やかで、控えめで、柔軟で・・・
良いなぁ、こう言うの。

日本人ならではと言うか・・・
農耕民族ならではと言うか・・・
素敵だなぁ、こう言うの。
プロフィール

カメ

Author:カメ
未だ嵐メンバーの顔と名が一致しない。
キスマイ?ジャンプ?
ジャニーズは闇。

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