5月の足尾

足尾歴史館の今年度会費納入のため足尾に行って来た。

いや、毎年3月になれば振込用紙が送られて来るのだけど、久々に長井館長にお会いしたいし、足尾の新緑も観たいし・・・。


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↑足尾入りして先ずは本山方面に出向き、本山精錬所へ。

威容を誇る硫酸タンク三兄弟に会う。
これ、近くで見たら相当大きいよね。

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↑様々な精錬所施設・設備が撤去され、今や本山精錬所のシンボルとなった煙突。

しかし、この煙突は役に立たなかったそうで、使われなかったために内部に煤が溜まらず老朽化せずにこうして残っているそう。
こうなると何が良くて悪いのか・・・と思ってしまうwww

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↑随分と撤去されたであろうに、未だ町のいたるところに鉱員社宅が残っている。

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↑精錬所から備前楯山を上りはじめたところに本山動力所コンプレッサー室がある。

築110年は経過する木造建築は、もうボロボロのスカスカになっており、こんなに傾いてしまった。
去年10月に来た時よりも更に傾いたような。
うーむ・・・何とかするなら今のうちだと思うが。

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↑しかし、朽ちかけた建物の中にはこぉ~んなお宝が眠っている♪

インガーソル・ランドPE2
アメリカ製

この巨大なコンプレッサーで圧縮空気を作り、削岩機に送り込んでいた。
その当時、国内鉱山で最大のコンプレッサーだったそう。

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↑インガーソル・ランドのロゴ。

リーガロイヤル・ホテルのロゴに似てるwww

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↑内部補強の筋交い越しに電力を調節する機械が見え、規則正しく並んだ碍子も見える。

機械から飛び出たレバーが何とも良い味を出していて、しばらくの間、見惚れる。

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↑屋根から突き出た2つの吹き出し口が可愛らしい。

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↑コンプレッサー室の反対側には本山鉱山神社があるが、今はご神体、社殿、拝殿共に撤去されたようで、ただ参道だけが虚しく残るのみ。

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↑コンプレッサー室から100メートルほど上ったところに音楽堂跡地がある。

音楽堂だって!
すごいよね!
ピアノリサイタルやちょっとしたオペラなどが演じられたのだろうか。

その他、最盛期の足尾には歌舞伎座も劇場もいくつもの映画館もあった。
大相撲の九州、名古屋場所がなかった当時、何と足尾場所があったのだ!

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↑足尾に来るたびに、
「空が近いなぁ」
と思う。


それから、足尾歴史館に行った。
長井館長ご在館で、相変わらずのディープな足尾話を聴き、貴重な時間を過ごすことが出来た。


先のインガーソル・ランドのように、足尾銅山にはハイレベルの鉱山施設や設備があり、閉山した後に古河は
「これ等の貴重な設備を保存したい」
意向を示したそうだが、
「公害の原点が何を言う!」
とばかりに何処からも相手にされず、後世、貴重な産業遺産となるであろう建物や機械が朽ちるに任せざるを得なくなってしまったそう。
古河が一つ物言おうものなら、十の反対意見が返って来た時代が続いたためか、古河は鉱山法に基づいた原状復帰のみを遂行するようになり、足尾銅山の歴史や残された近代化産業遺産の保存から手を引いてしまった。
そうして、世界的レベルで貴重な数々を抱えているにも関わらず、足尾は
「かつての鉱毒の町」
「今は寂れた町」
としてだけ語られるようになってしまった。

と、その停滞した空気に新風を吹き込んだのが長井館長。
今まで散々報道されて来た鉱毒問題の裏側に押しやられていた足尾銅山の栄光の部分を引き出し、それを裏付けする産業遺産群の保存を呼び掛け、今や世界遺産登録を目指すまでになった。
素晴らしい。

そんな館長の足尾愛に触れられる幸せったら。


それにしても、日本人ってのはどうしてこうも自虐観に傾きたがるのだろう。
田中正造が足尾であるなら、それと同じく古河市兵衛が足尾として語られるべきであろうに、どうしてそうはならないのか。
そうなってしまうことの一つに、マスコミの印象操作が働いているのも腹立たしい。

かつて、豊かな鉱山は富と共に鉱毒までをももたらした。
それは、世界中、日本中のどの鉱山でも同じ、決して足尾銅山だけのことじゃない。
散々、鉱毒だけが語られて来た足尾、これからは銅山が生んだ富の部分を猛プッシュしないと。

先人の生んだ知恵と富を語らずして、優秀な後継者は育たない。


・・・と、長井館長と話すと何時も、足尾愛→日本愛になって行くのだなぁwww


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↑おみやげは、ますや精肉店のコロッケ~♪

店を切り盛りする二人の姐さん方、相変わらず仇っぽくていらっしゃった。
(推定年齢90歳、元は芸妓さんだったと勝手に睨んでるwww)
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10月10日の足尾銅山

10月10日の祝日、久々に足尾を再訪。


●本山精錬所

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煙突は変わらぬ雄姿を見せてくれたが、硫酸タンク三兄弟の老いが気になる。
あと5年もしないうちに、赤さびでヤマイチ・マークが見えなくなりそう。


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ああ・・・
それにしても気持ち良い日だなぁ・・・


●本山動力所

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大正3年(1914)に設置されたこの施設は、削岩機の動力源となる圧縮空気を作り、その空気を各坑道に送る役割を果たしていた。

先の硫酸タンクよろしく、これまた建物の老朽化が進んでおり、明らかに傾いてしまっている。
板壁はすき間だらけ、ボロボロ。
・・と、板がまるまる剥がれてしまった一部を発見。
そこからのぞき込んだら・・・
ずーっと見たいと思っていた(見せて欲しいと足尾歴史館館長に直談判したことがある)巨大コンプレッサーの雄姿が!

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これこれ!
この大車輪wが見たかった!

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機械油のにおい
埃のにおい
屋根や壁のすき間から漏れる陽光
時折の微風に建物がきしむ音以外、何も聴こえない
止まった歴史の上を、生きた時が小走りに過ぎて行く

ああ・・・
上手く言葉に出来ずにもどかしいけれど、この空間こそが鉱業廃墟の魅力であり醍醐味。
ああ・・・
この感じ、この感動、久々に味わった。

珍しく今日は廃墟の神さまが降臨されたのだろう。

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モーターの後ろに
INGERSOLE
の文字が見える。
ドイツ製コンプレッサーのインガーソルランドPE2。
古河はその当時の最先端技術を導入し、ひたすら生産性を高めていた。

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動力所に接したコンクリ壁は防火壁だろうか。


●本山神社

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久々にお参りしてみようかと入って行ったが、神社に向かう分岐点の橋がなくなってしまっており、断念。
恐らく、もう神社として機能していないのかも知れない。


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紅葉が始まっている。


●通洞選鉱所

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選鉱所は採掘された鉱石をより分けて精錬所に送る役割を果たす。
足尾には主要坑道の本山、小滝、通洞の3カ所に選鉱所があったが、大正10年(1921)に通洞選鉱所に集約された。

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随分と長いこと磨かれていないガラス窓から控えめに差し込む秋の陽光が、静謐な空間に彩りを加える。
ああ・・・
これなんだよ、ホントこれ。
圧倒的な空洞に呑まれる歓喜。
廃墟の神さまは選鉱所までついて来て下さった。

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表向きは産業遺産、裏向きwは鉱業廃墟の魅力に包まれ、心が安らかになり、足尾に感謝。
(廃墟の神さまにもネw)

本山動力所・・・良かったなぁ。
こんな嬉しいハプニングに巡りあえるとは思わず、生憎スマホしか持っておらずに、スマホを落とさぬようガードしながらの撮影だったので不自由極まりなかったのが残念。
次はストラップ付のカメラ持参で来よう。

それにしても、インガーソルランドは現役時、一体どんな音を立てて作動していたのだろう。
見た目の重厚さ通り、うねりのある低音だったのか。
叶わぬながらも聴いてみたい。

久々の足尾行き

昨日は13ヶ月振りに足尾に行って来た。

生憎の土砂降りの中を、
もちろん探索ではなく、
とてもお世話になったNさんにお礼の訪問と
もうすぐ冬期休館に入る足尾歴史館を訪ねるため。


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↑古河掛水倶楽部書庫

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↑「さんしょう家」さんの鶏山椒照り焼き定食
美味しかった♪

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↑店内に展示されている懐かしい電話機

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↑「ますや精肉店」のコロッケは最高!


さんしょう家さんで美味しいお昼ごはんを食べながら
Nさんから色々な話をうかがい
足尾歴史館でコーヒーをいただきながら
世界遺産暫定リスト入りを目指す計画と意気込みをうかがうことで
我が脳内の足尾情報が13ヶ月振りに上書きされた。

そして何時も思うのだが、
足尾の空気は何かが違う。
色んな場所に行ったけれど、足尾ほど澄んだ空気を吸った試しがない。
それは単に綺麗な・・とか澄んだ・・ではなく、
清らかな・・とか浄化された・・のような。
山の神々に守られているからだろうか、
良い気が集まっていると思う。
プロフィール

カメ

Author:カメ
未だ嵐メンバーの顔と名が一致しない。
キスマイ?ジャンプ?
ジャニーズは闇。

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